そこでは定期船が運休となった所為で、足止めを食らっている者や、
荷にディパンへ運ぼうとした商人が、船側の人間ともめていた。
ざわざわとざわめく船着き場に一人、それらを傍観している青年を見掛け、
シルメリアはアリーシャに
「あの者に同行を求めなさい」
と指示を与えられ、アリーシャは気が進まないながらもたどたどしく
椅子に座っていた青年に声をかけてみる。
が、なんとも弱腰な物言いにはArionですら、
その誘い文句は「胡散臭い」と感じてしまうくらいの口下手。
軟禁生活がどういったものなのかは知りませんが、あっさりと脱出出来た所を思えば、
軟禁されていたあの城には他に従者とかいなかったんでしょうね。
そう言った意味ではアリーシャは対人関係の築き方とか、話し方とか・・・
もしかしたら知らないんじゃないんだろうかと思えてしまいます。
会話の相手はいつも自分の中にいるシルメリアや彼女のエインフェリア達。
しかもシルメリアはああいう口調なので、口籠ってしまったり、
たどたどしくなるもの仕方ないのかなぁ・・・と思ってしまいました。
アリーシャの誘いをArion同様に「胡散臭い」と思ったのか・・・
ルーファスは「なんで俺に」と興味無さそうに一蹴してしまいます。
が、次に彼の前に坐したのはアリーシャの姿をしたシルメリアでした。
流暢な言葉使いで王女の気品を漂わせつつ、有無を言わさぬ口調で
青年ルーファスに同行を求め、その気迫に圧されたのもあって、
ルーファスはアリーシャへの同行に首を縦に振ってくれます。
まぁ「相応の礼」という言葉に釣られた感も否めないんですけど・笑。
ルーファスキャッチフレーズは「運命に弓引く者」です。
見た目年齢24歳の見た通り弓騎士。
世界中を自由気ままに放浪の旅をしているらしく、
ディパンにも何らかの目的があって向かう途中、アリーシャに声を掛けられた。
・・・というのが公式公開なんですが、どうにも裏があるようですね。
運命に弓引く・・・という言葉が引っ掛かりますし。
ただのヒーロー役・・・ではなさそうです。
それぞれの思惑があって、なんとか一行はディパンを目指し、
王家の地下道にむかいました。
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